婦人科豆知識
更年期障害
更年期は女性の人生の大きな曲がり角
この時期を上手に乗り越えて、
人生をさらに豊かなものにしていきましょう。
更年期と更年期障害
閉経前後の約10年間を更年期といいます。この時期には、女性ホルモンの減少に伴って様々な自律神経失調症がおこりやすくなります。それに加えて、この時期は女性の人生の大きな過渡期、家庭でも職場でも色々な変化がおこり、気持ちが落ち込んだり、自分に自信がなくなったり、将来のことが不安になったりすることもしばしばあります。更年期におこる心身の不調は更年期障害と呼ばれていますが、更年期障害とはこのような様々な原因でおこる複合的な症候群なのです。
よく見られる症状
- ほてり・のぼせ、異常な発汗、動悸、手足の冷え
- 気持ちの落ち込み、イライラ、不安、不眠
- 手のこわばり、関節痛、肩こり、疲労感 など
更年期障害の治療
更年期障害には、ホルモン療法、ホルモン以外の薬物療法、カウンセリングなどが有効です。当院ではまず症状の原因を見きわめ、ひとりひとりの病状にあった治療法を考えていきます。
ホルモン療法
女性ホルモンを使った治療法です。
のぼせや発汗にとても効果があります。
骨粗鬆症の予防や治療にも有効です。
その他の薬物療法
漢方薬、自律神経調整薬、安定剤などがあります。
病状にあわせて選んでいきます。
カウンセリング
心理的な問題が背景にある場合はカウンセリングも有効です。
じっくりお話をしていく中で、きっと解決の糸口が見えてきます。